空気環境測定の項目と基準

空気環境測定では、「浮遊粉塵」「一酸化炭素」「二酸化炭素」「温度」「湿度」「気流」の6項目を検査します。さらに空気調和設備のある居室は、6項目に加えて「ホルムアルデヒド」(新築、大規模修繕時の直近6月~9月の間に1回実施)も測定しなくてはなりません。
浮遊粉塵は、吸器系に影響を及ぼします。さらに花粉、ダニなどアレルギー性疾患につながるものも含んでいます。一酸化炭素は、一酸化炭素中毒につながりますし、また二酸化炭素は、一酸化炭素ほど危険性はなくとも濃度が高くなると、頭痛、吐き気などの症状が徐々に出てきます。
温度については、人の温度調節機能は5〜7℃(外気温度と室内温度の差)といわれていますから、過度の冷暖房は体調の崩れ(不眠、だるさ、肩こり等)につながります。また湿度は、低すぎると鼻や喉の粘膜が乾燥しますし、不快感ばかりでなく 感染症をまねき、逆に高すぎると建物にカビが発生します。気流は、人の快適性にも関係しますが、空調のコンディションと関わる指標となります。気流がない、気流が強すぎると、空調に不具合があります。
シックハウス症候群の原因ともなるホルムアルデヒドは、空気中に漂っていると、体調を崩す人が大勢出てしまいます。