近年イノシシやシカなどの野生動物が増え、住宅地に姿を現すことが多くなっています。山間部の別荘地では、ハクビシン、アライグマ、アナグマが住み着く被害が多発しているようです。今回は山間部の別荘地で「天井裏にハクビシンが住み着いているようなので駆除してほしい」との依頼を受け、現地調査を行いました。

天井裏にはハクビシンの生活痕(糞・足跡など)が見られました。このため、暗視カメラを要所に配置して10日間様子を視たところ、神経質な性格で複数の巣を転々としているハクビシンは人に荒らされた形跡のあるこの物件には戻ってきていないようでカメラには映りませんでした。ところが、外壁の出入口と思われる穴付近にアナグマが数回映っていました。なんと、床下にアナグマが住着いていることが判明しました。アナグマは基本的に夜行性で日中は巣に篭もっていることが多く、人を見ても逃げようともしない厄介な動物です。しかも小型のクマながら、鋭い爪を持って獰猛さもある害獣です。

引き続き暗視カメラを設置しアナグマが巣穴から出ていることが確認できたので、壁面の出入口を塞ぎました。また、ハクビシンに荒らされた天井裏の糞や汚れた断熱材を撤去し、消毒を行った後に新しい断熱材を敷き、もう一度消毒作業を行い終了となります。手間と時間がかかる作業です。ちなみに害獣を殺すようなことは通常しません。罠などで捕まえた場合は、遠く離れた山間部に逃がすこととなります。

もし、このような害獣や害虫の被害でお悩みの際はお問い合わせください。